人間ドックにいってきました
こんにちは。石坂公介です。
仕事柄、患者さんから健康についての質問をうけることがよくあります。「こんな運動しても大丈夫ですか?」、「この薬もらってのんでいるのですが大丈夫ですか?」、「この健康食品は効果がありますか?」など、整形外科領域に限らずアドバイスさせていただいております。
患者さんの健康はもちろんですが、患者さんを診るわれわれの健康も大切だ、と常々考えながら診療にあたっています。不健康そうな医師の診察は嫌ですよね?
と、前置きは長くなりましたが、ちょっと前に人生で初めての人間ドックに行ってまいりました。採血や体重身長などの一般的な検査の後、頭部MRIがありました。
外来診療で患者さん説明するときには「検査の間、ガンガンと音がうるさいですよ」とか「少し狭い場所での検査ですが狭いところは大丈夫ですか?」などと確認しますが、どの程度の音なのか、圧迫感はどれくらいか、実際に体験しないとわからないものですね。頭が動かないようにヘルメットみたいなものをかぶせられて機械の中に入るのですが、最近マンガの宇宙兄弟を読みなおしている最中でしたので、「ちょっと宇宙飛行士みたい」と思いながら検査を受けていました(全然違いますか?)。
息子たちに重ね合わせて感情移入して読んでいます
今回のメインディッシュはこちらも初めての胃カメラでした。消化器外科をローテートしていた際に手技を経験させて頂いたことや、患者さんに同意書をもとに説明する事は多々ありましたが、受ける側は初めてです。
検査前の先生や看護師さんの優しい声掛けが逆に不安をあおり、「こんな太いものが本当に鼻から入るのだろうか」とドキドキしましたが、とても上手な先生で5分もかからず終了しました。検査の途中でも「一番つらいところはこえましたよ」、「十二指腸に入ったので折り返し地点です」、「上手ですよー。もう残り2割です」と常に声をかけてくださり、検査中も安心して受けることができました。
自分が医療を受ける側になると、色々と勉強になります。患者さんの不安を少しでも減らすために、どんなことができるか。今回の経験を、今後の診療にも活かしていこうと決意した1日でした。
石坂公介