4月はカレンダー通りの診療となります ~東海道をゆく⑧~
夏日が続いたり。急に気温が下がったりと3月末はジェットコースターのような気温の変動がありましたが皆様おかわりありませんでしょうか。
中野通りや四季の森公園の桜は満開でしたね。入学式までなんとか散らないでほしいものです。
4月はカレンダー通りの診療となります。この時期は季節の変わり目であり、入学や入社、異動など生活が変わる方も多いと思います。疲れを感じたら普段より多めに休息を取るなど体調管理にはくれぐれもご注意ください。
3月下旬 四季の森公園にて
少し肌寒い2月某日、東海道を歩いてきました。
まだ外が暗い午前6時半に自宅を出発。電車を乗り継ぎ午前9時、本日のスタート地点、東田子の浦駅に到着。靴紐を結びなおし出発です。
駅から望む富士山
基本的には一本道なのですが、歩道が急に途切れて慌てる場面も多々ありました。地図に目を凝らし、辺りを見回し、目印を探します。
焦ると意外と目に入らない標識
しっかり朝食を摂って出たのですが、早起きだったので9時過ぎにはすでに小腹が空いていました。今回は道中を通してお店だけでなくコンビニも少ない区間だったのですが、良いタイミングでパン屋さんを発見。
中にクリームがつまっていて140円!
9時45分、踏切を渡ると吉原宿のはじまり、吉原駅です。線路の向こうに富士山が見えたのですが、この日は雲がかかっていることが多く、なかなか拝むことができませんでした。
製紙関係の会社が多く立ち並んでしました。さすが静岡!
ちなみに吉原宿は津波などの被害にあい、徐々に北に移っていったそうです。
10時過ぎ。左富士で有名な左富士神社へ到着。しかしそこから富士山はほとんど見えませんでした。残念。
建物の間にわずかに富士山が
10時15分、平家越えの碑。源氏の迂回作戦で飛び立った水鳥の羽音に驚き、平家の軍勢が戦わずして退却したといわれている場所です。
諸説あり
10時30分、吉原宿に到着。早くも小腹が空き、地元の肉屋さんのコロッケに後ろ髪をひかれつつ先を急ぎます。
京都まで354㎞と書いてあります(泣)
コロッケをがまんして30分。おいしそうなケーキ屋さんでシュークリームを購入。注文してからカスタードを詰めてくれるため、まわりがサクサクで美味でした。コロッケ我慢して良かった。
現時点で東海道No.1スイーツ
この先どうやって進むの?と焦っても
辺りを見回せばちゃんと書いてあります。
現在は民家やお店が並んでいますが当時の夜は真っ暗。常夜灯は夜道をゆく人の旅路を照らし、道中の安全を守っていたそうです。
12時。富士川に到着。富士川橋は1924年に開通しましたが、以前は渡船場があったそうです。上、中、下の3か所が定められ、その時々で流れが穏やかな場所を利用していたとのこと。
富士川橋から望む富士山
橋を渡った後、大通りを避けて小高い丘へ続く道を上ります。地図を見るとクランクのようになっており、地形の謎を考えながら歩けば気分はブラタモリ。ここにも常夜灯がありました。
地図を見ながら歩いてはいたのですが、気づいたら旧東海道をはずれてしまい線路沿いに出てしまいました。しばらく歩くと踏切に撮り鉄たちが。通り過ぎたところで踏切が下り、振り返ってみて納得。富士山をバックに電車を撮影できるベストスポットでした。
道を間違えて良いこともあります
気づけば13時を回っています。出発して4時間。そろそろ昼食をとりたいところ。由比まで頑張っておめあてのアレを食べたい気持ちと、喫茶店の焼きそば(富士宮焼きそばではない)で妥協したい気持ちがせめぎ合いますが振り切って歩きます。もう小一時間あるけば目指す蕎麦屋さんがあるのですが、尿意を催してきたその時です。
こ、この旗はッ!
道を間違えて良かった!
13時30分、蒲原宿へ到着。広重「蒲原夜之雪」の碑を写真におさめます。保永堂版「東海道五十三次」の中でも特に「蒲原夜之雪」は役物と称され、中でも最高傑作と言われているそうです。
蒲原宿の街並みです。
この「旧五十嵐歯科医院」は大正時代の珍しい洋館で、外観は洋風ですが内部は町家造りが珍しい擬洋風の建築。見事な欄間や素敵な庭を含めた屋内が一般公開されています。国の登録有形文化財とのこと。
個人的には診察台や診療費の書かれている報酬規程は見ていて興味深かったです。
ひとしきり拝観して歩を進めます。そして14時40分、多少迷いながらもおめあての蕎麦屋へ到着!
おめあてのアレ
由比町は桜エビで有名。桜エビのかきあげとしらすのかき揚げをダブルで頂きました。サクサクのかき揚げとそばが疲れた体にしみわたりました。うまいに決まっている。
腹を満たしたらゴールはすぐそこです。由井正雪の生家である正雪紺屋は現在も営業しています。
そのすぐ向かい側の静岡市東海道広重美術館で浮世絵を鑑賞して本日の旅は終了です。
15時30分 美術館へ到着
浮世絵を鑑賞し、ゴールの由比駅には16時40分に到着しました。出発してから7時間40分、およそ21㎞、32000歩の旅でした。時間に比して距離が短かったのは美術館に寄ったためですね。次回は26㎞歩いて府中宿まで行きたいのですがどうでしょうか。
足にマメができていました石坂公介