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むずむず脚症候群って知っていますか?

[2022.05.09]

こんにちは。石坂公介です。

 

突然ですが、むずむず脚症候群って知っていますか?
「そんな病名あるのか?」
ですって。あるんです。レストレスレッグス症候群(restless legs syndrome: RLS)ともいいます。

 

その名の通り「夜寝ようとすると足がむずむずしていてもたってもいられない」というのが典型的な症状で、有病率は5~10%とも言われています。意外と多い病気だと思うのですが、あまり知られていない印象です。最近でも同僚の先生から「夜になると足がなんだか痛くて困るんだけど」と相談を受け、話を伺うとどうやらむずむず脚症候群のようでした。

 

 

 

医療従事者の中でもあまり知られていないような印象を持っていましたが、なぜかと思い文献を検索してみると、その多くが睡眠障害との関連で述べられているからのようです。精神科や小児科、透析科関連の論文ばかりがひっかかってきました(透析している患者さんにも多いのです)。

 

精神科専門医を有する整形外科医として、整形外科の外来でも常にそういうアンテナを張って診療をしているためか、年間数人はむずむず脚症候群の方を治療する機会があります。

(イメージです)

 

「夜になると足の痛みが強くなる」、「横になって寝ていられない」、「病院にいったけど何もないといわれた」、「何科に行っていいかわからなくて困っていた」と仰って受診に来られる方もいらっしゃいます。治療を開始すると多くの方に「むずむずしなくなって眠れるようになった!」と仰っていただけます。

 

症状としては
・むずむずする
・ほてる
・痛い
・熱い
・虫が這うような感覚
など多彩であり、診断を確定する検査はありません。診断は症状や病歴聴取に基づいて行われます。

 

このような症状でお困りの方は是非外来にご相談にいらしてください。生活指導、適切な投薬をご提案いたします。

      

 

石坂公介

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