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5月はカレンダー通りの診療となります ~ ヒアルロン酸について 注射とサプリと~

[2024.05.01]

こんにちは、石坂公介です。今月はゴールデンウイークもありますが、カレンダー通りの診療のため、5月1日(水)、5月2日(木)も通常通りの診療を行っております。

 

少し前に受診された患者さんの話です。日本在住の海外出身の方で、母国へ帰省中に膝が痛くなり整形外科を受診したところ、変形性膝関節症と診断され、数回受診するも改善が乏しい状態で日本に戻られました。

 

変形性膝関節症の治療は保存的治療手術的治療に大きく分かれます。保存的治療は非ステロイド性抗炎症薬(ロキソプロフェンなど)やアセトアミノフェンなどの内服薬、湿布や塗り薬などの外用薬、大腿四頭筋筋力強化などのリハビリ、インソールなどの装具に加え、ヒアルロン酸の関節内注射があります。手術的治療は人工関節置換術や骨切り術があります。

 

 

その方の母国では初診後半年を経てからでないと保険でのヒアルロン酸注射ができないとのことでした。「日本では初診時から保険診療でヒアルロン酸注射ができますよ」と説明したところ「是非お願いします!」ということで注射を行い、その後も継続されています。

 

変形性膝関節症に対するヒアルロン酸注射は多くの国の治療ガイドラインで推奨されてはいるのですが、各国の医療保険での適応症例の違いがあるようです。アメリカでは非ステロイド性抗炎症薬を使用しても無効である進行期の症例にヒアルロン酸注射の適応があるようですが、そのような進行例では有用性は低いとされています。

一方で日本では早期からヒアルロン酸注射が使用できるため、各国で示されるデータよりも有用性は高いと考えられています。

膝の痛みでお困りの方は是非お近くの整形外科にご相談ください。

 

 

ちなみにヒアルロン酸などの飲むサプリメントについては日本整形外科学会のHPに説明がありますので是非ご参考にしてください。

 

石坂公介

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